活動記録

進藤ひろゆきの主な日々の活動についてお伝えします。

総務産業常任委員会の行政視察に行ってきました。(10/16・17)

2024年10月17日 木曜日

10/16(水)と17(木)の日程で、富山県高岡市と石川県金沢市へ、総務産業常任委員会の行政視察へ行ってきました。

■10/16(水) 富山県高岡市

~高岡クラフト市場街について

高岡市では、高岡のものづくりを支える職人や工房が主役となり、展示会、ワークショップ、飲食イベント、音楽イベント等など、多彩な分野の多様な人々が関わりながら、高岡のクラフトや魅力を発信するために、主に山町筋、御旅屋通りなどの中心市街地を開催場所として、2012年から市場街(高岡クラフト市場街)が開催され、今年で13回目を迎えています。

高岡市は、加賀前田家2代当主である前田利長公によって1609年に開町された歴史をもち、新しいまちづくりのために産業の保護・育成等の振興策を図り、7人の鋳物師(いもじ)を招き、鋳物づくりを行う鋳物師町(金屋町)をつくり、鋳物づくりを手厚く保護し、鋳物づくりを奨励してきた歴史があるところです。

<研修風景(会派の干場議員と)>
<高岡市議会議場>



この市場街は、ボードメンバー、高岡伝統産業青年会、高岡商工会議所、富山大学芸術文化学部(教員・学生)、インターンシップの学生・社会人(市場街キャスト)、高岡市をメンバーとする、高岡クラフト市場街実行委員会が主体となり、ミラレ金屋町実行委員会、工芸都市高岡クラフトコンペ実行委員会、協賛企業と連携・協力しながら運営されています。

第11回目となる2022年には、第27回ふるさとイベント大賞において、大賞(内閣総理大臣賞)を受賞されました。
13年前に始まった取り組みが、回を重ねるごとに、高岡の秋を代表する恒例イベントとなっており、市場街のために首都圏から来訪される方、市場街をきっかけに高岡に移住された方など、関係人口の拡大や移住・定住促進など、まちの活力にもつながっており、交流の拡大と定住の促進を目指している長岡京市にとっても、おおいに参考となった研修でした。

■10/17(木) 石川県金沢市

~観光戦略について

金沢市では、市民と旅行者が共感を深め、「「ほんもの」を未来へと紡いでいくまち」を戦略テーマとして、金沢の観光がめざす姿として4つのまち(「ほんもの」を継承し、世界をひきつけるまち・訪れるたび感動があり、長くいるほど奥行きが感じられるまち・住む人と訪れる人が価値を共創するまち・新たな観光マネジメントをリードするまち)を設定され、その実現のため5つの基本戦略(市民と旅行者の相互理解促進・魅力あるコンテンツの磨き上げ・快適に観光できる環境の充実・観光マネジメント体制の強化・国内外からの誘客促進に向けた情報収集と発信)を定められています。

その具体的な取り組みとしては、一例として、インバウンド誘客として、富裕層向け旅行会社や海外メディア・インフルエンサーを対象としたファムトリップや、台北国際旅行博出展・旅行会社へのセールス訪問をされており、また、外国人対応として、看板や案内表示などの外国語表記や、外国語メニュー、外国語パンフレット、外国語ホームページ、無線LAN、クレジットカード対応、トイレの洋式化などを補助対象とする市内観光事業者への外国人旅行者受入環境整備事業費補助制度を行われており、多くの様々な観光施策を実行されています。

<研修風景(会派の干場議員と)>
<金沢市議会議場>



それら様々な取り組みの中では、特に、やる気のある宿泊・交通・商業施設・飲食・小売・アクティビティ等の事業者の皆さんが、業種や競合の垣根を越えて、定例的に各自が有する知見やデータを持ち寄り、国や地域によって様々なインバウンドのニーズ、行動パターン、特性などをタイムリーに紐解きながら、誘客策、満足度アップ策、売上げアップ策等につなげていく場として、「金沢版DMOマーケティング会議」を、2018年12月に新設されていたことに驚きを感じました。

この会議は、毎月1回開催し、輪番制で参加者が自社動向を発表し、会議中の資料や情報は原則非公開とされ、開催レポートの会員への配布など、約30社が参加されており、まさに団体戦で地域の「稼ぐ力」を引き出そうとされていました。

今回の2市への行政視察において、現地で実際に見て聞いて学んだことを、委員会の所管事務調査に活かし、長岡京市に住んでおられる方々はもとより、市外の方々にも「住んでみたい」と思ってもらえる長岡京市の実現をめざして、これからも頑張ってまいります。

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