活動記録
進藤ひろゆきの主な日々の活動についてお伝えします。
2018年2月21日 水曜日
少し前になりますが、2/6(火)と7(水)に会派「輝」の5人(大伴・綿谷・冨田・宮小路・進藤)で、会派研修視察として熊本県八代市と大分県別府市へ行ってきました。
■2/6(火) 熊本県八代市
~移住・定住支援について
八代市では、平成26年に65歳以上の方々の人口構成比が31%と初めて30%を超える状況となっています。
また平成27年の国勢調査では人口は127,472人でしたが、現在も減少傾向にあるなか、2040年に102,300人、2060年に86,900人を維持するために、平成27~31年度を対象期間とする”八代市総合戦略”の中で、4つある基本目標の2つめに「人をひきつけ、人が集う、活気ある”やつしろ”」を設定し、具体的な施策として「移り住みたい、住み続けたいまちづくり」を目指して移住・定住の推進をすすめられています。
その取り組みは、10の具体的な施策を展開されており、「調べる」①移住定住情報サイト・②移住相談会、「体験・実際に行く」③移住体験モニターツアー(民間主体)、「仕事探し」④職業相談室・⑤インターンシップ、「住まい探し」⑥空き家バンク、「移住」⑦やつしろ暮らし相談会・⑧情報誌発行/SNS・⑨移住交流カフェ(民間主体)、「定住」⑩定住施策とそれぞれの段階に応じた施策を体系だてて推進されていました。
特に⑩の定住施策では、妊娠・出産から乳幼児、小学生、中学生、高校生とそれぞれの発育段階に対応した充実した子育て支援だけでなく、しごと・住まい・交通・定住支援にわたる幅広い施策を展開されていました。
また、研修の最後に認定NPO法人ふるさと回帰支援センターの来場者アンケート等から見た最近の移住希望者の志向変化について、移住希望者が平成24年(6,445人)~28年(26,426人)の4年間で4倍に増加していること、20・30代の増加とUターン相談が多いこと、農山漁村から地方都市への移住へとシフトしてきたこと、半農半×・悠々自適から企業への就労希望へとシフトしてきていることなどについて教えていただき、八代市の施策はこの志向の変化に対応し、20・30代の若者の希望の実現へ向けた施策を充実していくべき今後の方向性について、説明担当者の方が熱く語っておられ、とても参考となった研修でした。
■2/7(水) 大分県別府市
~移住支援について
別府市では、平成29年3月末の人口が118,761人ですが、減少が続く状況の中、若い世代の人口増・既婚者における出生数の増、大学新卒者の転出抑制のための市内での多様な雇用機会の創出、子育て世代の転出抑制のための子育て・教育環境の向上などの定住促進施策に加えて、産業と雇用の維持のため他地域からの転入促進のための移住促進施策を推進することで、2040年に104,944人、2060年に92,475人の人口を目標として様々な施策に取り組まれており、今回は移住施策を中心に研修させていただきました。
その取り組みは、移住定住促進パンフレットの制作・配布事業、別府移住計画ガイドブック、別府市空き家バンク、別府市移住者居住支援事業(補助率2/3で1件あたり上限額100万円)、東京や大阪・福岡での移住イベントへの参加、別府市へ移住された方へのアンケート調査、おためし移住施設「フロムーン別府ハウス」の開設、ケーブルTVでの別府市への移住者紹介番組への市HPからのリンク、生涯活躍のまちの形成(別府版CCRC(Continuing Care Retirement Community))など、多岐にわたるものとなっています。
特に、おためし移住施設「フロムーン別府ハウス」は空き家をリノベーションして、移住を考えている方を対象にしたおためし移住施設で、利用期間は5泊以上10泊以内で利用料(宿泊料)は1棟貸しで1泊5,400円(食事提供はなし・お風呂は温泉源泉)、生活に必要な家電類は完備というもので、この2月から稼働されていました。
また、生涯活躍のまちの形成(別府版CCRC)は、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部の「生涯活躍のまち形成支援チーム」対象自治体として従来の7自治体に加えて、新たに平成29年5月に対象自治体に加えられた7自治体のうちのひとつであり、これからの活動に注目されているもので、とても参考となった研修でした。
長岡京市では、平成28年からスタートした第4次総合計画において、市が目指すべき将来都市像「住みたい 住みつづけたい 悠久の都 長岡京」を実現していくために、3つの戦略目標を定めています。
その中の「定住促進」と「交流の拡大」の戦略目標は、まさに”定住と移住”の促進を図るもので、今回の研修で実際に見て聞いて学んだことを、長岡京市での定住・移住政策に活かし、今、長岡京市に住んでおられる方々はもとより、市外の方々にも「住んでみたい」と思ってもらえる長岡京市をめざしてこれからも頑張ってまいります。