活動記録
進藤ひろゆきの主な日々の活動についてお伝えします。
2014年6月25日 水曜日
こちらも少し前になりますが、5/29(木)と30(金)の日程で公共施設対策特別委員会の行政視察として、愛知県西尾市と静岡県熱海市へ行ってきました。
■5/29(木) 愛知県西尾市
~平成20年6月完成の市役所新庁舎(複合施設)について
西尾市では、旧庁舎の建設が昭和36年で老朽化と狭隘化が著しく、平成7年度の耐震調査では震度5ないしは6で大破および中破の恐れがあり、適切な補強方法はないという結果でした。
そこで、市役所庁舎は大災害発生の防災拠点としての機能を果たす必要もあることから、新庁舎建設事業を早急に行わなければならない事業と位置づけて検討されてきました。
そして、建設計画の見直しが数回あり、着工時期は当初の平成13年度から平成18年度になりましたが、庁内組織として新庁舎建設推進本部会、新庁舎建設検討会、新庁舎建設専門部会、庁外組織として市民検討委員会、ユニバーサルデザイン化検討会、市民意見交換会などでの検討を経て、平成18年12月から工事を着工し、平成20年7月から、地上7階、一部地下1階、延床面積18,283m2の新庁舎として、供用を開始されました。
新庁舎建設での総事業費は70.2億円で、工事費は64.8億円という規模となっています。財源としては、新庁舎建設基金から38.0億円、起債(市債)から15.0億円、一般財源から16.2億円をまかない、新庁舎建設基金設立時は総事業費として100億円程度と想定していましたが、数回の見直しで今回の内容となっていました。
また、それまでは庁舎内にあった職員食堂を、今回は市民の方にも利用しやすいように、敷地内に別にレストラン棟を建設し、市内業者に限定してコンペを実施して運営は民間業者が行うようにされていました。
西尾市役所新庁舎(市役所発行のパンフレットより)↓
■5/29(金) 静岡県熱海市
~新庁舎(複合施設)について
熱海市では、昭和25年の熱海大火により昭和13年に建設された熱海市役所を消失したことから、昭和28年に観光会館を併設した6階建ての旧庁舎を建設されました。
その旧庁舎も老朽化にともない耐震性も危惧されたことから、新庁舎の建設が急務の課題となり、平成24年度から工事を着工し、消防庁舎を合築して第1庁舎として建設し、市制施行77年目となる今年の4月から消防業務を、5月から第1庁舎の業務を開始されました。
消防庁舎側消防車庫↓
この新庁舎は鉄筋コンクリートではなく、低コスト、短工期、品質の均一性をねらって、外壁パネルGRC(ガラス繊維強化セメント)を採用したシステム建築工法を用い、地上4階、延床面積5,700m2で、消防通信システム経費も含めて総事業費は16.2億円となっています。
新築なった第1庁舎の1階には戸籍、保険年金、税務などの窓口業務を1階に集めて、ワンフロアサービスを行い市民の利便性を高めていますが、そのまま残って業務に使用されている第2庁舎と第3庁舎や、旧庁舎も今年度解体予定のためそのまま残っており、敷地内建物の連絡がわかりにくい状況でした。
今回の2市から学んだことを、庁舎立替へ向けた検討を開始した長岡京市政に活かし、公共施設マネジメント基本指針に基づき、既存公共施設や民間施設との複合化検討はもとより、長岡京スマートシティの実現へ向け、ICT・環境技術などの先端技術を用いたさきがけともいえる施設となるよう意見反映を行ってまいります。