活動記録
進藤ひろゆきの主な日々の活動についてお伝えします。
2012年6月6日 水曜日
5/24(木)と25(金)の日程で文教厚生常任委員会の行政視察に、愛知県の豊橋市と北名古屋市へ行ってきました。
■5/24(木) 愛知県豊橋市
~ニート・ひきこもり対策について
豊橋市では、困難を抱える子どもや若者の自立支援のために、平成20年4月からは「居場所・宿泊訓練事業」、平成21年5月からは「とよはし若者サポートステーション」、同8月からは「就労体験事業、外国人就労支援事業」、同10月からは「豊橋市若者自立支援ネットワーク会議」など、いろいろな取り組みを進められてきました。
そして、平成22年4月に施行された「子ども・若者育成支援推進法」の第19条第1項に規定されている「子ども・若者支援地域協議会」を、内閣府から平成22・23年度には設置モデル事業として受託し、平成24年度については運営モデル事業として受託され(運営モデルは全国で豊橋市を含めて5市町のみ)、現在運営されています。
“豊橋市子ども・若者支援地域協議会”は、「豊橋市若者自立支援ネットワーク会議」を基盤とし、多くの機関から構成され、代表者会議や実務者会議の開催、豊橋市子ども・若者総合相談窓口の設置、ユースアドバイザー養成講習会の開催に取り組まれています。
豊橋市子ども・若者総合相談窓口は、0歳から40歳以上の方々も対象に、不登校やいじめ、非行・素行、虐待・家庭内暴力、障がい(精神・発達)、学業・進路、ひきこもり、ニート、依存、就労・就活など様々な分野にわたる相談に対応され、平成23年度ではのべ246名の相談が寄せられました。
また、関係機関と支援機関同士が「顔と顔が見える関係」を作り、より強固な連携を実行することを目的として、豊橋市独自の取り組みである「支援機関フォーラム」も開催されています。その他にも、市内高等学校の協力を得て、過去10年間の中途退学者に対して、当時の状況や現況を聴取する「子ども・若者支援に向けての実態状況アンケート」を今年の3月に実施されていました。
多岐にわたる子ども・若者の自立へ向けた豊橋市の取り組みを聴かせていただく事ができ、参考となった視察でした。
■5/25(金) 愛知県北名古屋市
~認知症予防について
北名古屋市では、昔懐かしい生活用具などを用いて、かつて経験したことを楽しみながら皆で語り合うことによって、脳を活性化させ、気持ちや心を元気にする心理・社会的アプローチである地域回想法を導入し、認知症予防としての「思い出ふれあい事業」を平成14年度(当時は合併前の旧師勝町)から行われています。
当時の師勝町には、昭和時代の日常生活用具を収集している歴史民族資料館があり、回想法を行う環境が整っていたことや、認知症を研究している医師の勧めもあり、この事業を立ち上げられました。1クールを週1回(約1時間)×8回・定員を10人前後とし、年5回の回想法スクールを開校して、スクール開始と終了時に認知度などの検査を行い、前後の優位差を検証されています。
また、スクール修了者は「いきいき隊」として自主グループをつくり、回想法、創作活動などを継続して、介護予防・認知症予防を図られています。平成23年度末の時点で、41グループ合計386人の方々が卒業され、現在も「いきいき隊」としてそれぞれのグループで活動を継続されています。
特色のあるこの北名古屋市の認知症予防へ向けた取り組みは、参考となった視察でした。
今回の視察で実際に見て聞いて学んだことを、長岡京市政に活かし、今、長岡京市に住んでおられる方々はもとより、市外の方々にも「住んでみたい」と思ってもらえる長岡京市をめざしてこれからも頑張ってまいります。