活動記録

進藤ひろゆきの主な日々の活動についてお伝えします。

中心市街地整備対策特別委員会の視察に行ってきました。

2010年6月1日 火曜日

5/24(月)と25(火)の日程で、中心市街地整備対策特別委員会の行政視察で、神奈川県川崎市と埼玉県川越市へ行ってきました。

■5/24(月) 神奈川県川崎市

~登戸土地区画整理事業について

川崎市多摩区の登戸地区は、JR南武線登戸駅と小田急小田原線の登戸駅と向ヶ丘遊園駅に隣接する位置にあり、多摩区の中心市街地となっています。しかしながら、急激な人口集中による急速な市街化がすすんだため、低層の木造住宅が密集し、道路幅も狭く下水道も未整備であることによる災害の危険性が高いことなど、これら課題を改善するため、昭和63年の事業計画決定以降、都市計画道路などの公共施設を中心とした区画整理事業をすすめられています。

対象地域内の移転対象建築物は1,358棟あり、権利関係が複雑で、下水道整備と同時進行のため整備順序が拘束される中、区画整理について合意がなされた部分から整備をすすめなければならないため、現時点での事業達成度は半分を超えたという状況でした。

しかしながら、これら区画整理によるハード面でのまちなみづくりに加えて、ソフト面でのまちづくりとして、”登戸土地区画整理事業まちづくり推進協議会”をたちあげられ、その部会として地権者や推進協議会委員、学識経験者、市民団体から構成される”個性ある街づくり部会”を結成し、”個性ある街づくりワークショップ”の開催や、外観の色彩や看板のルールなどを検討する”各地区ルール検討会”を開催し、地域の自発的な活動による「持続可能なまちづくり」に取り組まれており、住民の皆さんの意識の高さを感じました。

■5/25(火) 埼玉県川越市

~川越市北部中心市街地の交通社会実験について

川越市では、平成11年4月に”まちづくりの取り組み”としての川越一番街の都市計画道路幅員縮小決定と、”景観の取り組み”としての一番街周辺約7.8haの市伝統的建造物保存地区指定が行われました。そこで、これを受けて”交通の取り組み”として、平成12年度からパーク&ライドなどに取り組まれ、平成19年度には川越市北部中心市街地交通円滑化方策検討委員会を設置して検討がすすめられ、川越市北部中心市街地交通社会実験を、平成21年の11/7(土)から23(月)に行われました。

この社会実験では、一番街の札の辻交差点から仲町交差点の間で、期間中全日の一方通行規制と、土日祝日の10:00~16:00の時間帯での通行止め(それ以外の時間帯では一方通行規制)が行われ、交通量の変化や道路混雑の状況、迂回交通量、歩行者の安全性確認、建物への振動影響、自動車利用者の行動変化、バスへの影響などが調査されました。

規制する内容については、事前に埼玉大学による交通シミュレーションを行い、8つのパターンから影響がより少ないものとして一方通行規制と通行止め(歩行者天国)の2つを選んでおり、今後、得られた実験結果について、住民・事業者の地域の方々にデータを公開し、意見交換を行い、将来に向かっての知恵の交換、まちのあり方について話し合うことにより、まち・人・車それぞれバランスのとれたよりよい方策を検討していくこととされています。

長岡京市においてもバリアフリーの歩道整備へ向けて、アゼリア通りの一方通行化を主とした交通社会実験を今年度の秋以降に実施する検討がされています。いろいろな課題も想定されますが、まずは社会実験を実施し、実験から得られたデータを基にして、どのようなまちにしていくのか、具体的な議論を進めていくべきだと考えます。

今回の行政視察は、私の「プラスワンの政策」である”将来のまちの発展”へ向けた阪急長岡天神駅周辺の市街地整備に向けて、おおいに参考となる視察でした。今回の視察で実際に見て聞いて学んだことを、長岡京市政に活かし、今、長岡京市に住んでおられる方々はもとより、市外の方々にも「住んでみたい」と思ってもらえる長岡京市をめざしてこれからも頑張ってまいります。

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