活動記録
進藤ひろゆきの主な日々の活動についてお伝えします。
2007年11月15日 木曜日
会派(民主フォーラム)の4人で、北海道の釧路市と江別市へ研修視察に行ってきました。
■11/8(木) 北海道釧路市
・「1課1目標制度の制定」について
・「市民団体協働補助金」について
「1課1目標制度の制定」は、これまで実施していた職員提案制度に加えて、これまで事務改善の提案が主であったものを、まちづくりの政策提案も受け付ける仕組みにし、福岡市の「DNA運動(※)」を参考にして、「1課1目標制度」として新設し、各課から課の業務に係る目標を年度当初に提案させて、業務改善の全庁的な雰囲気作りを徹底することを目指したものです。
同時に、庁内LANを活用した「あらたメール」を新設し、簡易な提言については常時ここで受け付け、速やかに各課に検討を指示しています。
また、課長級職員には、モラルアップと効果的・効率的な行政運営を図ることを目的に、年度当初に上司である部長級職員の連携と部下である係長・係員との協議を前提に、課の長としての自らの職責に関する目標の設定と目標達成度の自己評価を行う「自己目標制度」を導入しています。
そして、民間企業ではポピュラーな活動ですが、自治体では静岡県や静岡県磐田市などで実施されている「業務改善運動」も今年度からスタートされ、あたりまえの小さなできることからどんどん改善を進めることで、職員の意識改革を進めておられました。
説明いただいた担当者の熱い想いが伝わってきた研修でした。
※DNA運動-福岡県福岡市で行われている庁内業務改善運動で、DNAとは、D:「できる」から始めよう、N:「納得」できる仕事を、A:「遊び心」を忘れずの頭文字を綴った造語で、お役所仕事遺伝子を変えようとの意味を含めて名付けられたものです。
■11/9(金) 北海道江別市
・「新しい人事パラダイム確立への取組みと人事考課制度の導入」について
・「業務改善活動発表会「2007カイゼンサミット E9」」について
「新しい人事パラダイム確立への取組みと人事考課制度の導入」は、(1)行政を取り巻く環境が大きく変化している中で、職員の能力開発・人材育成により組織の活性化と組織能率の向上を図り、行政の効果性・効率性を高めることと、(2)住民のニーズに応え、行政サービスの質的向上を図り、市の組織戦略実現のための道具(PDSマネジメントツール)として導入されたものです。
現時点では、部長職・次長職・課長職に正式導入、主幹職・係長職に試行導入されています。
人事考課の方法は、(1)考課期間の当初に考課者「1次上司」との面接により組織の業務目標を踏まえた個人業務目標を設定し、期間終了後に目標の達成状況などを評価する業績考課領域、(2)職務達成責任や改革姿勢・柔軟性などを評価する意識姿勢考課領域、(3)知識・技術や理解判断系、応用企画系などを評価する能力考課領域の3領域、計23の項目について、まず自己評価を行い、そして上司との面接を通じて最終的に5段階「上からS・A・B・C・D」の評価がなされるものです。
この人事考課は、年間で上期と下期の2回行われ、平成17年12月からは勤勉手当へ人事考課結果の処遇反映が行われています(S・Aは+5%、C・Dは-5%)。今後、試行導入を係員へ広げることを目標に検討されているところです。
長岡京市では、既に事務系の全職員に人事評価が導入されていますが、人事処遇への反映は行われておらず、今後の検討課題だと考えます。
今回の視察に行かせていただいた釧路市と江別市は、赤字再建団体となった夕張市が同じ道内にあったことで、行財政改革を確実に実行していかなければならないことを実感しておられ、そのためには職員の意識改革が不可欠であると考え、視察させていただいたような取り組みを実行されていました。
今回の研修視察で学んだことを、ひとつずつ長岡京市政に活かしてまいります。市政に関してなんでも結構ですので「進藤ひろゆき」へのご意見をお待ちしております。どうぞよろしくお願いします。