活動記録

進藤ひろゆきの主な日々の活動についてお伝えします。

「信頼と安心の年金改革」学習会に参加しました。

2004年10月1日 金曜日

9/28(火)に中京区のラボール京都にて行なわれた、京都勤労者学園主催の「信頼と安心の年金改革」学習会に参加しました。

講師は一橋大学経済研究所教授の高山憲之氏で、年金財政学の第一人者として、連合や民主党の政策立案にも大きく寄与されている方です。

■平成15年度の当初収入予算では、所得税13.8兆円、消費税11.9兆円、法人税9.1兆円であるのに対して、年金保険料は「29兆円」と突出していること
■強行採決された年金改革法のどこが問題なのかという分かりやすい説明
■若者と企業の年金制度への信頼をどのようにしてとりもどすのかという方策

などについて、2時間弱にわたり講演いただきました。
少し詳しく高山氏の講演内容を紹介しますと、

強行採決された年金改革法の大きな問題点は、将来的に負担していかなければならない現在給付を受けている世代の方々の保険給付金を、給付金の水準引き下げとこれから若年層が支払う年々増加していく保険料に全く依存していることであり、この改革法では若者の信頼は到底得られず、まったく魅力のない制度として国民年金滞納にも歯止めがかからないと思われる。(年々増え続ける年金保険料の負担増は、企業にとって雇用のリストラを加速させる要因となってしまうのではないでしょうか。:進藤)

高山氏は年金制度への信頼をとりもどす方策として、「みなし掛金建て(スウェーデン方式)」への切りかえを提唱されていました。これは個人個人に年金口座をつくり、自分がその口座に積み立てた保険金に「みなし運用利息」がのせられるもので、保険料拠出と給付が直接結びついている方式です。また、給付の開始時期は自分が選ぶことができ、この方式はスウェーデンからEU諸国へ広がっています。

さらに現時点での債務超過については、「国庫負担増」および「給付世代も現役世代と同じく応分の負担をする年金目的消費税による資産増と、給付水準の引き下げによる債務減」で解消し、将来は保険料を上げることなく「みなし掛金建て」へ切りかえて若者と企業の信頼をとりもどさなければならないと主張され、私にとっても納得のいく改革案でした。

参議院選挙後の世論調査では強行採決された年金改革法に対して、「白紙に戻した方がよい」という声が79%にも達しました。8割もの国民が望んでいる年金改革を実現するためには、選挙へ行き政権交代を実現するしか近道はありません。

選挙には棄権せず必ず投票に行き、年金改革を実現しましょう!

高山憲之氏のHP
 http://www.ier.hit-u.ac.jp/~takayama/

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