議会報告
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2002年3月
議案:第1号~第41号議案 (諮問:2件、報告:3件、請願:2件)
(お願い:この記録は進藤ひろゆき・一般質問の全文です。進藤ひろゆきの「想い」を皆様に少しでもリアルにお伝えできればと、文言もできるだけそのまま掲載していますが、長岡京市議会の公式記録ではありません。どうぞ予めご了承ください。)
それでは、初めての一般質問をさせていただきます。理事者の皆様におかれましては、明確なご答弁をお願いいたします。通告に従いまして、大きく5項目について、合計11点の質問をさせていただきますので、よろしくお願いします。
まず、1番目は「行財政改革について」であります。
長岡京市における行財政改革は、平成8年3月に「長岡京市行財政改革大綱」が策定され、平成10年度末までに287項目の取り組みが行われて一定の成果をあげました。現在では、これまでの行財政改革大綱に基づき、長岡京市行財政健全化推進委員会の平成10年度における「提言書」や、平成11年度の「意見書」の趣旨を踏まえ、主要な項目については数値目標をかかげ、平成11年度から平成15年度までの計画を新たに作成し推進されていることは、周知のとおりであります。しかしながら、長岡京市のホームページで、年度ごとの行財政改革の推進状況と、実績・効果および次年度以降の修正計画を見ますと、各部局の取り組みといったものが、なかなか見えてこない内容となっており、市民の方からも、何か実績と計画は掲載されているが、行財政改革の主体者が誰で具体的に何をしているのかよく分からないと、よく耳にいたします。また、平成14年1月に提出された、長岡京市行財政健全化推進委員会の「長岡京市行財政改革の取り組みに対する意見書」の中には、「全ての行政分野において具体的な目標を定め、担当ごとのセルフマネジメントの強化を目指すこと」とあります。行財政改革とは、各部局が自らの目標を明確に定め、また、行政評価システムにより具体的な数値目標を定め、その事業の全てを一番良く知っている担当者が自らマネジメントし、もし当初の計画に修正が必要になれば、当初決めた期限までに完了できるように、担当者がすぐさま修正計画を作成して、その修正計画を実行する、この積み重ねが最終的に成果を生むものだと思います。そこで、午前中にも行財政改革や行政評価システムについてのご答弁がありましたが、違った観点での質問を含めて、3つの質問をさせていただきます。
【1】 行財政改革を実行する主体推進者は誰であるとお考えでしょうか、ご答弁をお願いいたします。
【2】 行財政改革を実行するうえでの具体的な数値目標を定めるためには、行政評価システムは必要なものであると考えますが、平成14年度からの本格的な導入へ向け現時点での状況をお聞かせください。
【3】 同じく行財政改革の具体的な数値目標を定めていくために、私もこの条例化が必要だと思うのですが、事務分掌にて各部局の具体的な目標を明確化し条例化している先進他市の問題点や課題について、調査・研究をしていきたいと平成13年第2回議会定例会で答弁がなされておりますが、その後どのような状況でしょうか。
次に、2番目の「人事評価について」であります。
人材育成の基本方針として、管理職の方々は日々実践されていることと思いますが、先ほど策定された「長岡京市人材育成基本方針」には、各職位において求められる行動および能力が明記されています。そして、「これまでの平均的な職務能力向上のための職員研修制度や、従来型の在職年数序列的な人事管理制度は、変化の著しい地方行政の進展の中では、もはや人材の育成に寄与し得ない」と書かれてあります。私は民間企業の出身ですので、この文章の「職員」を「社員」に、「地方行政」を「経済環境」と置き換えると、そのまま民間企業の社員にも通用することだなぁと思い、この文章を読んでおりました。ただし、大きく違うことは、民間企業では人事評価や勤務評価が存在することです。職位ごとに求められる行動や能力が、その職位にある社員が本当に備えているのかどうか、年度ごとに業務の成果はどうであったか、業務に対する取り組み意欲はどうであったか、必ず上司の評価があり、その上司の評価結果や査定結果で給与と賞与が決定する。これが当たり前の世界でした。確かに民間企業での実績評価制度では、評価者の能力に問題がある場合は、評価そのものに問題がある場合がありますが、それよりも頑張った社員や成果をあげた社員が、努力もしない社員と同じ評価であることの方が、頑張って成果をあげた社員のモラル低下を引き起こすことになり、この方がその企業にとっては、重要な問題であると私は思います。ここでは1つだけ質問をいたします。前回の定例会でも梶原議員から質問し、また午前中も冨岡議員の質問で人事評価システムへのご答弁が市長からありましたが、このようなすばらしい「長岡京市人材育成基本方針」を策定した今、再度質問させていただきます。
【4】 平成15年度を目標としている人事評価システムの実施について、「長岡京市人材育成基本方針」が絵に描いたもちとならないためにも、平成14年度中の平成14年10月頃からの実施を目指して、人事評価システムの実施計画を前倒しすべきだと思いますがいかがでしょうか、お考えをお聞かせください。
3番目は「上水道事業について」であります。
平成12年10月からの京都府営水導入に関しましては、地下水源だけにたよらない第2の水源を確保したことで、昨年の宇治市での水道管事故による3日間の断水など考えますと、私も長岡京市民のライフラインのひとつに対する危機管理として、必要不可欠なものと考えます。しかしながら、平成13年度の水道事業会計は、水道料金値上げや水資源対策基金からの2億円の繰り入れによる当初の黒字計画も、大口事業所の使用水量減により赤字化し、平成14年度は、一般会計からの2億円の繰り入れがあっても、当初から赤字予算計画となっているのが現状です。また、平成15年度も2億円の一般会計からの繰り入れが必要な状況です。民間企業では資金が不足する場合、銀行から融資を受けますが、もちろん無利子というわけにはまいりません。安易な繰り入れとならないよう、財源確保のために企業努力としての取り組みを求めるものであります。また、全般に水需要が頭打ちとなり、料金収入の伸びがこれから期待できない中で、水道事業には水質管理の強化、水質維持のための施設水準の向上、老朽化施設の更新など、これらはいずれも収益の増加につながらない投資ではありますが、着実に行っていく必要があります。適切な時期にこのような投資が十分行えないと、老朽化にともなう施設の事故などによる断水や水質基準違反が発生しかねません。自立した水道事業として、その責任を果たすための取り組みを着実に実施するには、水道事業者は技術および財政の両面について安定した基盤を有する経営基盤の強化が急務といえます。そのために、“事業の広域化、管理の一体化などにより技術基盤や財政基盤を共有する”、あるいは“第三者の技術力、財政力を活用する”ことが可能となる改正水道法が、4月1日から施行されることは周知のとおりであります。これらの点を踏まえ、3つ質問をさせていただきます。
【5】 午前中の北野議員からの質問のご答弁では今後内部での経営努力をすすめるとありましたが、各年度で不足した2億円を確保するために、具体的にこれまでどのようなことをされてきたのでしょうか。
【6】 本来、赤字企業であれば倒産もありえる状況のなかで、水道事業管理者の経営に対する思いは水道局全体にトップマネジメントとして、どのように伝えているのでしょうか、思いをお聞かせください。
【7】 この4月1日より先ほどもお話しました改正水道法が施行されますが、広域管理や実質的に民間委託が可能になる中、経営基盤の強化へ向けて、その対応について何かお考えでしょうか。
4番目に「下水道事業について」であります。
長岡京市の下水道事業に関しましては、過去から諸先輩方より幾多の質問がなされておりますので、私からは、市民への広報という観点で質問を1つだけさせていただきます。
【8】 平成14年度予算では一般会計からの繰り入れが18億300万円と新記録を更新し、公債費もほぼ16億円となっています。議会開会日に下水道整備は重点施策であり整備率100%の早期達成を目指していくとありましたが、このような財源状況の中、受益者負担の観点も踏まえ財源の確保をどのようにしていくか十分に検討した上で、今後の汚水事業と雨水事業の事業計画を議会と、特に、市民に明らかにすべきだと思いますが、いかがお考えでしょうか、ご答弁をお願いいたします。
最後の5番目は「市民広報の充実について」であります。
先日、会派の視察研修として岡山県の岡山市と山口県の下関市へいかせていただきました。岡山市では、平成13年11月議会定例会で可決され、今年の4月1日から施行される「岡山市くらしやすい福祉のまちづくり条例」の制定においては、昨年の9月から10月にかけて、パブリックコメント(市民の意見)を募集するために条例の素案を印刷物として4,500部発行し、公民館やふれあいセンターなどで市担当職員がPRにつとめ、同時に岡山市のホームページへも条例の素案を掲載し、期間中には1,055件のアクセスがあり、これら印刷物とインターネットにより市民から意見を頂き、条例素案の修正に活用されたとのことでした。これらのことを聞いておりますと、この条例の制定においては、市民と行政が双方向の協同でつくりあげてきた経過が伺えます。また、この岡山市では平成13年5月から監査事務局のホームページを開設され、市役所各部局を対象とした定期監査結果や学校などへの監査結果、財政援助団体などへの監査結果についてもホームページに掲載されるようになりました。監査結果の公表に関しては、掲載の範囲をどこまでにするかなど、スタートして1年未満ということでまだまだ検討課題はあるとのことでしたが、情報公開とは市民に全ての行政に関する情報を、このようにいろいろな媒体で公開していくことが必要ではないかと実感いたしました。確かに、担当されている職員さんの話を聞きますと、岡山市長のトップ方針は「行政の情報はすべて市民に公開していく」ことであり、これからの市民参加のまちづくりのあり方や、市長のトップマネジメントのあり方などについて感銘を受けた次第です。次に視察させていただきました下関市では、平成13年1月から粗大ゴミなどの処理受付をシステム化し、電話受付での1件あたり所要時間を従来では10分以上かかっていたものを新システムの導入により1件あたり所要時間を3分から4分に短縮されていました。ただし、電話による受付では土日祝はお休みで平日の9時から16時までの対応のみとなるため、同時にインターネットにより下関市のホームページからの粗大ゴミ処理申し込みもスタートさせ、まだまだ電話での申し込みに比べると件数は少ないですが、365日24時間処理の受付が可能となり市民サービスの向上に努めておられます。また、下関市では議会開催が平日で傍聴に来られない方のために、インターネットにより下関市のホームページで平成13年6月定例会の一般質問の生中継を試験的に行うことから始め、同9月定例会からは、全ての本会議の生中継および録画中継を実施されています。平成14年からは3月議会で行われる予算審査特別委員会も、生中継および録画中継をされます。なお、この録画中継は過去1年間分を保存することにしているようです。長岡京市では例規集については、現在、市のホームページから見ることができますが、議会の会議録については、まだ見ることができない状況です。庁内ではすでに議会の会議録検索システムも稼動しているのですから、まずは、議会の会議録については、市のホームページで市民が簡単に見られるようにして欲しいと望むものであります。真の市民参加のまちづくりを推進していくためには、このような情報公開をより進め、かつ、分かりやすい市民広報が必要不可欠なものとなります。長岡京市においても、これまで「広報ながおかきょう」や「ながおかきょうし議会だより」などの印刷広報物やKBS京都テレビでの広報テレビ番組「市民のひろば長岡京」、またインターネットの「長岡京市ホームページ」など様々な取り組みがなされていますが、ここでは3つの質問をさせていただきます。
【9】 長岡京市の市民が市政参加したくなるような広報とは、既存の印刷物、テレビ、ホームページの媒体も含めどうあるべきか、お考えをお聞かせ下さい。
【10】 地域情報化計画の中にある主要公共施設や駅などに配置される公共情報端末とはどのようなものをイメージされているのでしょうか。
【11】 まだまだインターネットの普及率は低いという声もありますが、2000年末での日本における人口普及率は、ほぼ30%というデータもある中、本市のホームページもこれからの地域情報化に備えて、ホームページの全体行政を担当する専任者を置くべきではないでしょうか。
最後に、議会開会日での平成14年度一般会計予算内容の説明に際し、今井市長から市政運営に対する所信が述べられました。そのなかで、「都市経営における人・金・もの・情報・時間を有機的、効率的に利用、活用することの必要性」、また「自治体の自立へ向け、前例にとらわれない柔軟な発想と豊かな想像力を結集して、長岡京市が全国の自治体の中でも、小さくとも光り輝く、特色のある市政を推進したい。全職員は前例がないからやらないという考えを改め、前例がないからこそやるという思考に一度は立ってみよう」という話がありました。私もこの2点につきましては特に共感した部分であります。“今後の理事者の皆様方の答弁からは「前例がないから云々」、「他の自治体では、まだ云々」という言葉が聞かれなくなるであろう”との期待を込めて、1回目の質問を終わらせていただきます。ご答弁のほどよろしくお願いいたします。